
甲状腺の良性腫瘍の中では最多であり、通常は単発性。 病理所見は、腫瘍組織は構造も細胞も正常な濾胞上皮に酷似する。 ただし腫瘍は結節性病変を形成し、正常な甲状腺組織との間に繊維性被膜を持つ。 正常組織は腫瘍組織に圧迫されて萎縮気味になっている。
甲状腺由来の悪性腫瘍である。多くは増殖が遅く予後は比較的良好だが、未分化癌は予後不良である。 男女比では女性に圧倒的に多い。
放射性ヨードが取り込まれてガン化する。
甲状腺癌ではもっとも頻度が高い。リンパ節転移を来たしやすい。
血行性転移。組織にて被膜侵襲や血管侵襲が見られる。被膜に包まれていることが多い。
カルシトニンを産生するC細胞に由来するためカルシトニンが上昇する。MEN-IIで合併する。
治療に抵抗し、極めて悪性度が高い。増殖が極めて速く、腫瘍の頸部圧迫によって嗄声や呼吸障害が早期より出現 する。 悪性リンパ腫との鑑別が困難である。
結節性で弾性硬を示すことが多い。腫瘤は嚥下運動とともに上下する。
なお甲状腺機能異常は来たさない。
画像診断では特にエコーが有効である。
悪性腫瘍でよく見られる内部不均一像や石灰化像が認められる。
甲状腺癌では圧倒的に頻度が高く、リンパ行性に転移しやすいが、予後良好である。
砂粒小体による石灰化像が見られる。
核が極めて特徴的で、核溝・スリガラス状核・核内封入体・核分裂像など多彩な像が認められる。 また砂粒小体 psammoma body が見られる。 病理像は、弱拡大は こちら、強拡大は 。
甲状腺亜全摘と両側の気管前・傍リンパ節群廓清術と患側の内深頸リンパ節の保存的廓清術。
傍濾胞細胞(C細胞)に由来する甲状腺悪性腫瘍である。
カルシトニンを産生するC細胞に由来するから。