胃では adenocarcinomaがもっとも頻度が高い。
ホジキン型は少ない。
胃粘膜の限局性隆起性病変であり、良性で上皮性のもの。
胃の上皮性良性腫瘍。
胃の良性腫瘍の中でもっとも多い。粘膜下腫瘍の形態をとり、胃内型が多い。
胃粘膜の限局性隆起性病変であり、良性で上皮性の腫瘍。
線窩上皮の過形成であり、胃のポリープでもっとも多い。まれにガン化するためポリペクトミーの対象となる。
胃隆起性病変としてみられる非上皮性腫瘍を臨床的所見に基づいて命名したもの。 すなわち胃の粘膜下層以下の胃壁内に何らかの腫瘍性病変がある疾患を意味する。
したがって必ずしも良性腫瘍に限定されないが、本セクションはとりあえずここに置いておく。
平滑筋腫や線維腫など。
正常粘膜下に粘膜下腫瘍が潜んでいるために、隆起した正常粘膜の上をあたかも架橋するように襞が走行してい る様子を指す。 内視鏡画像は こちら。
胃癌取り扱い規約では胃を上・中・下に三分し、上からそれぞれC領域・M領域・A領域と名付ける。 胃癌の占拠部位は多い順にA領域・M領域・C領域となる。
現在では肺癌がもっとも高頻度。
浸潤が粘膜下層までにとどまった胃癌。食道癌と異なり、リンパ節転移は不問。
早期胃癌で最多。
ガンの浸潤が固有筋層に達したもの。 Borrmann分類では
胃の腸上皮化生粘膜から発生する。 高齢者や男性に多く、しばしば血行性に肝転移する。
胃固有粘膜から発生する。 若年者や女性に多く、リンパ行性転移や腹膜に播種性転移を起こす。
充実型・非充実型がある。
原始腸管から発生した臓器に分布する内分泌細胞に由来する悪性腫瘍。 Kultschitzky細胞に由来し、複数の活性物質(セロトニンやガストリンなど)を分泌する。 約半数が転移を起こすがその速度は遅い。
分化型に多い転移形式。
未分化型に多く、しばしば癌性腹膜炎を生じる。
特に未分化なIII型腸上皮化生が胃癌へと発展しやすい。
浸潤が粘膜下層までにとどまった胃癌。 大腸癌と胃癌の場合は、リンパ節転移の有無を問わずに一律に早期癌に含める。
異型上皮である胃ポリープとの鑑別が問題となる。 異型上皮が蒼白なのに対して、IIaは内視鏡にて発赤が強く、形態が不規則である。
早期胃癌ではもっとも頻度が高い。
陥凹型の早期胃癌において癌病巣内の潰瘍が一旦縮小して瘢痕化するもやがて再発するものを悪性サイクル malignant cycle という。 サイクルが経るにつれて次第に病変が深くなり、やがて進行胃癌へと発展する。
粘膜表面の不整隆起や潰瘍が所見として得られる。
早期癌では粘膜襞の融合像や棍棒状変化がみられる。
早期胃癌には不適である。
浸潤が粘膜下層にとどまる表在癌。
胃内腔にむかって腫瘤状に隆起し、周囲との境界が明瞭なもの。
潰瘍を形成し、周囲との境界が明瞭なもの。
潰瘍を形成し、浸潤によって周囲との境界が不明瞭なもの。
びまん性に胃壁に広く浸潤するもの。肉眼的に巨大皺襞を形成する。硬癌(スキルス胃癌)ともいう。
比較的分化が進んでおり、腸上皮化生から発生する。
化生を生じていない粘膜から発生する。
粘膜表面の不整隆起や潰瘍が所見として得られる。
早期癌では粘膜襞の融合像や棍棒状変化がみられる。
早期胃癌には不適だが、進行胃癌の深達度の検査に有効である。
5-FUとその誘導体が頻用される。
適応は、リンパ節転移がなく、深達度はmまでで、分化型癌。未分化癌はEUSで深達度が計測しにくいから。
胃上部の癌のために噴門狭窄を起こした患者に対して、内視鏡的に胃瘻を作成する。
胃癌の根治のためには、胃切除とリンパ節廓清を行なうことが望ましい。
再建法の違いによって以下の術式がある。
胃十二指腸吻合を行なう術式。 食物の通過が生理的であるが、吻合部に緊張がかかって術後潰瘍を合併することがある。
十二指腸断端を閉鎖し、胃空腸吻合を行なう術式。術後合併症としては輸入脚症候群がある。
胃癌の多くは腺癌であるから放射線療法は無効。
粘膜下腫瘍の形態をとり、胃外型が多い。悪性度は低い。
リンパ組織の悪性腫瘍。
胃の悪性リンパ腫としては非ホジキン型が多い。
粘膜関連性のリンパ組織から発生する非ホジキン型のリンパ腫。 B細胞性リンパ腫で、極めて予後良好。 病理所見では、粘膜上皮内の lymphoepithilial lesion が特徴的。 なお近年、ヘリコバクター・ピロリとの関連が示唆されている。